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ルツ記の内容

ルツ記の概要

一般常識としての聖書解説旧約聖書の内容>ルツ記の内容


ジャン=フランソワ・ミレー作「落穂拾い」(1857年)

「落ち葉拾い」ではなく、
落ちている大麦の穂を拾う「落穂拾い」です。



一般常識として初心者にもわかるようにルツ記の主要な登場人物、ルツ記の簡単なあらすじ、ルツ記の各章を簡潔にまとめた内容を解説していきます。



義母ナオミとモアブ人女性のルツが逞しく生きて、
ナオミが神の力で子を産む話。
有名な絵画「落穂拾い」の題材になっている話。
最後に次巻の「サムエル記第一」の16章で登場するダビデが生まれます。

5分で読み終わります。


モアブ人は、
創世記19章に出てきたロトという男と
その長女による近親相姦によって
生まれた子のモアブの子孫が繁栄してモアブ人になっています。


時代的にはBC1000年~BC961年で、
前巻「士師記」と同時期の話です。


女性の主人公が書の名前になっているのは
このルツ記と「エステル記」の2つだけです。


一般教養としてルツ記の内容をサッと理解できると思うので、
ぜひ読んでみて下さい。

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ルツ記の主要な登場人物

ナオミ
ユダのベツヘレム出身の女。
モアブの地で未亡人になり、故郷に帰る。




ルツ
モアブの地出身の女。
ナオミの息子と結婚したがモアブの地で未亡人になり、
ナオミと一緒に死ぬことを決めてナオミに着いていく決心をする。



ルツ記の簡単なあらすじ

モアブの地でナオミとルツは未亡人になる。


モアブ出身のルツは義母にあたるナオミに死ぬ時まで着いていくことを決めて、
一緒にナオミの出身地のユダのベツレヘムに戻って生活を始める。



ルツはボアズと再婚して幸せになった。


ナオミは神の力によって子供を産み、
時間が経過してその孫がダビデであった。


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ルツ記の各章ごとの内容まとめ

ルツ記は4章までの6ページで終わる一番短い巻です。

5分で読み終わる聖書の中でも最も短い巻の1つです。



1章
さばきつかさ(王様が居ない時代の民の指導者)がこの地を治めていたころ、
飢きんがあった。


モアブの野にはエリメレクと妻のナオミ、
息子のマフロンとキルヨンがいた。

マフロンは妻オルパ、
キルヨンは妻ルツを迎えた。


その後、男たちは全員死んだ。


ナオミはモアブの野から故郷のユダのベツレヘムへ行くことにした。



ナオミは二人の嫁に
「それぞれの実家に帰りなさい」
と言うと二人は泣いて
「ユダの地まで一緒に行きます」と言った。


ナオミは二人にまた実家に帰るように言った。


オルパはナオミに別れのキスをして去って行った。


しかしルツは
「あなたから別れるように仕向けないで下さい。あなたと一緒の墓に入りたい」
と言った。

ナオミはルツが決心を固めていたのを悟り、それ以上もう何も言わなかった。


ナオミとルツはユダの地のベツレヘムについた。

そこにいた人たちはナオミの姿を見ると
「ナオミじゃないか」
と叫んだ。


ベツヘレムについた時は大麦の刈り入れ時であった。





2章
ルツはナオミに
「親切にしてくださる方に着いて行って畑で落ち穂を拾いたいです」
と言った。


ルツは大麦を刈る人の後ろに着いて落ち穂を拾い始めたが、
その人は夫のエレメリクの一族の有力者のボアズの畑だった。

ジャン=フランソワ・ミレー作「落穂拾い」(1857年)

この絵画は
日本でも非常に有名
常識として問われる場合もあります。



ボアズが畑に来ると見慣れない女がいるので世話係に
「この娘は誰か?」
と聞くと
「モアブの野からナオミと一緒に帰ってきたモアブの娘です」
と言った。


それを聞いたルツは
「大麦を束ねる後ろについていって落ち穂を拾わせて下さい」
とボアズに言った。

プッサン作「夏(ボアズとルツ)」(1660年)

真ん中の膝をついているのがルツで、
その左の男がボアズ。


ボアズは
「他の畑に落ち穂を拾いに行ったりしてはいけない。
のどが乾いたら水がめのところに行って飲みなさい」
と言った。


ルツは地面にひれ伏して
「私が外国人であるのを知りながらどうして親切にするのですか?」
と聞いた。


ボアズは
「あなたがエレメリクの息子キルヨンの妻で未亡人になったことなどの境遇は
ナオミから話を聞いています」
と言った。


ルツが落ち穂を拾い始めようとしたらボアズは若者たちにルツに恥ずかしい思いをさせてはならないと念を押した。


こうしてルツは夕方まで落ち穂を拾い続けた。
彼女はそれを持って街に行き自分が十分食べてからナオミに与えた。


ナオミはどこで働いていたか聞くと
ボアズのところとルツが答えたので
親類の一人であったボアズに祝福をした。


こうしてルツは大麦と小麦の落ち穂を拾いそれを食べてナオミと一緒に暮らした。


※古代パレスチナでは、貧しい人が刈り入れの時の
落穂を拾うことは一種の権利のように認められていた。





3章
ナオミはルツが幸せになれるように
「身を清めたあとにボアズが寝るのを見てから足のところをまくって寝なさい」
と言った。


ルツは言われた通りボアズの足で寝た。
ボアズは夜中に誰かが足で寝ているのに気付き飛び起きた。


ボアズは
「誰だ!」と言うと
「ルツです」と言った。


ボアズは
「あなたは貧しいものでも富むものでも若い男のあとを追わなかったので望むことは皆してあげましょう」
と言って朝までとりあえず寝ることを勧めた。


朝になるとボアズは打ち場に女が来たことは
知られていないはいけないと思ったので変装させられた。


彼女がナオミのところに戻り、ナオミは結果を聞くと手ぶらでかえってはいけないからボアズが大麦6杯くれたことをルツは言った。





4章
ボアズはナオミが売ろうとしていたエリメレクの畑について、
その妻であったルツも一緒に買わないといけないことを長老達の前で説明し、
ボアズ自身がその土地を買った。


そしてボアズはルツを妻にした。
その頃、ナオミは神の力で身ごもり男の子を産んだ。
名前をオベデとつけた。



ナオミはオベデを抱いて養い、育てた。


オベデの子はエッサイ、
エッサイの子は
ダビデである。

※次の巻の「サムエル記第一」の16章で
同一人物のダビデが登場します。


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ルツ記はこれでおしまいです。
旧約聖書の内容」のページに戻って
他の旧約聖書の巻の内容も確認してみて下さい。


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コメント:私はキリスト教の信者ではありません!
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独立切子士として、
切子の工房を設立しました。
箴言の箴の文字を工房の名前に取り入れました。


切子工房 箴光(しんこう)