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士師記の内容

士師記の概要

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レンブラント作「目をえぐられるサムソン」(1636年)


一般常識として初心者にもわかるように士師記の主要な登場人物、士師記の簡単なあらすじ、士師記の各章を簡潔にまとめた内容を解説していきます。



ヨシュアが死んでからはイスラエル人を指導する
明確な指導者が居なくなり、
神の力によって選ばれた人間がさばきつかさ(士師)となり、
イスラエル人を救う。
10分で読み終わります。


神はイスラエル人を憐れんで危機が訪れる度に
その都度、救済者を設定します。
その救済者の呼び方をさばきつかさと言います。



士師記の「士師」とは、さばきつかさのことを意味します。
さばきつかさがたくさん登場する巻なので、
士師記という名前になっています。


また時代的にはBC1000年~BC961年で、
次巻「ルツ記」と同時期の話です。


一般教養として士師記の内容をサッと理解できると思うので、
ぜひ読んでみて下さい。


士師記の主要な登場人物

さばきつかさ達
たくさんのさばきつかさが出てくるので
モーセやヨシュアのようなメインの主人公は存在しません。



士師記の簡単なあらすじ

ヨシュアが死んでからイスラエル人を指導するものが居なくなった。


イスラエル人が危機の時には神がその都度、さばきつかさを設定して
イスラエル人を民から守る。


さばきつかさが死ぬとバアルという異教の神を崇拝し始めて
神の怒りを買ってまたイスラエル人が窮地に追いやられるが、
神が憐れんで、さばきつかさを設定しイスラエル人を救うの繰り返し。


そんな時代の中で、
ベニヤミン族の一部の悪い奴が女性を朝まで強姦し、
他の11部族に批難されるが、ベニヤミン族が抗戦の構えを示す。


ベニヤミン族はほとんど殺されたが他のイスラエル人の部族は憐れんで
ベニヤミン族の生き残りの男のために処女を各地から略奪して彼らに与えた。


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士師記の各章ごとの内容まとめ

士師記は21章まであります。

明確な主人公が存在しないのと、
19章以降は後味が悪い話になっているので
私は士師記の話は好きでないです。


1章
ヨシュアの死後、イスラエル人は神に
「誰が指導者になるのですか?」
と聞くと、
「ユダが上って行かなければならない」
と言った。


ユダを主導としてベゼクという場所で
カナン人とペリジ人1万人を倒した。


またユダはエルサレムを攻めて剣で兵士を倒して町に火をつけた。


またユダはガザ、アシュケロン、エクロンを打ち取った。


ベニヤミン族、エフライム族、ゼブルン族、アシェル族、ナフタリ族は
ヨシュアの教えに背いて、各地の住民を聖絶せずに一緒に住み始めてしまった。





2章
神の使いが降りてきて
「あなたがたはイスラエル人以外の人種と交わってはならない
という私の声に従わなかった。
彼らはあなたがたの敵になり、罠になる」
と言い、それを聞いたイスラエル人は声をあげて泣いた。


その後、律法を知らないイスラエル人の世代が生まれて
バアルとアシュタロテという神を信仰してしまった。


これに怒った神はそのイスラエル人達に災いをもたらしたが、
憐れみとしてさばきつかさ(民の指導者)を任命してイスラエル人を救うように言った。


しかしさばきつかさが死ぬとイスラエル人達はまた別の神を信仰したりして生き方を変えなかった。


神はこれを見てヨシュアの時代に占領しきれなかった土地は
イスラエル人が来ても占領されないようにした。





3章
その後も神はイスラエル人が窮地に立たされると、憐れんで救助者であるさばきつかさを任命してイスラエル人を救わせたが、
さばきつかさが死ぬとイスラエル人はまた別の神を拝み始めるなどして悪を行って、それの繰り返しだった。

さばきつかさエフデがエグロン王を倒す


さばきつかさのシャムガルがペリシテ人600人を倒してイスラエルを救った。






4章
ヤエルがヤビン王を滅ぼす。






5章
4章の内容を歌にしたもの。





6章~9章
さばきつかさギデオンがミデヤン人からイスラエル人を救う。

ギデオンが長寿を全うして死ぬと、
イスラエル人は再びバアルを崇拝して淫行を行ってバアルを神とあがめた。





10章
さばきつかさトラは23年間イスラエル人を救った。

その後、さばきつかさヤイルが22年間イスラエル人を救った。





11章~12章
さばきつかさエフタが6年間イスラエル人を救った。

その後、さばきつかさイブツァンが7年間イスラエル人を救った。

その後、さばきつかさエロンが10年間イスラエル人を救った。

その後、さばきつかさアブドンが8年間イスラエル人を救った。





13章
神が祝福してサムソンがさばきつかさになった。





14章~16章
さばきつかさサムソンはペリシテ人から20年間イスラエル人を救った。
サムソンは最後は捕えられて殺されてしまった。


レンブラント作「目をえぐられるサムソン」(1636年)


17章~18章
ミカという人の話。






19章
1人のレビ人がベニヤミン族が住んでいるギブアという場所に宿泊している時に、
ギブアのよこしまな者が家を取り囲んで彼を殺そうとした。


彼は自分の側妻(そばめ:正妻でない妻)を家の外に出すと、
よこしまな者は夜通し彼女を犯し、明け方に彼女を解放した。


朝に彼が外に出ると、そばめが玄関の入口に倒れていて声をかけても返事が無かった。
彼女は死んでいた。


彼は彼女を家の中に入れて刀で12の部位に切り分けて、
それをイスラエルの国中に送ってギブアの男たちがみだらな恥ずべき行為を行ったことを伝えた。


それを見た者は
「今までのイスラエル人の歴史でもここまで悪質なものは見たことが無い」
と言った。





20章
イスラエル人のベニヤミン族を除く他の全ての部族は、ベニヤミン族に報復のため町に集まってきた。


ベニヤミン族に
「ギブアにいるよこしまな男たちを殺してイスラエル人から悪を取り除こう」
と言ったが、ベニヤミン族は応じなかった。


それどころか、ベニヤミン族は様々な街からギブアに人を集めて他のイスラエル人の部族との戦いに備えた。
その数は26,700人だったが、精鋭だった。


イスラエル人の他の部族は40万人の戦士を集めた。


イスラエル人はギブアの町の前に陣を作ったが、ベニヤミン族はギブアから出てきてイスラエル人22,000人を殺した。


イスラエル人は再び陣を引いて、神に
「私たちは私たちの兄弟のベニヤミン族と戦うべきでしょうか?」
と聞くと、神は
「攻めのぼれ」
と言った。


イスラエル人は次の日、ベニヤミン族に攻めたが逆にイスラエル人が18,000人殺された。


イスラエル人は泣いて、神との和解のために全焼の生贄をささげた。
神は次の日も攻めのぼるように言った。


イスラエル人はまた陣を引いてギブアに言ったが、その日はギブアの周りに伏兵を置いた。


ベニヤミン族はまた同じようにイスラエル人に攻撃をしようとしたが、
神の意思で伏兵によってベニヤミン族は負ける運命であった。


ベニヤミン族26,700人のうち25,100人がその日に殺された。
ベニヤミン族は自分たちが負けたことを理解した。


ベニヤミン族のうち600人は逃げ出してリモンの岩に逃げて4か月間そこで過ごした。


誰もいなくなったギブアの町にイスラエル人は火を放ち全てを焼いた。





21章
イスラエル人はミツパで
「私たちは誰も娘をベニヤミン族に嫁がせない」
と言った。


彼らは
「神よ、なぜイスラエル人から1つの部族が欠けるようになったのですか」
と言った。


しかしベニヤミン族に情けをかけようとしたが、
「私たちは神に誓ってベニヤミン族に娘を嫁がせないと決めたので、残ったベニヤミン族に妻をめとらせるにはどうしたらいいか」
と言った。


ギルアデという地域を滅ぼしてそこで得た400人の処女を連れて
リモンの岩に逃げたベニヤミン族のところに行って和解を求めたが、処女の人数が足りなかった。


イスラエル人は
「私たちの中から娘をベニヤミン族に出すと呪われると誓っているから、出せない。どうしたらいいんだ」
と後悔した。


イスラエル人は
「シロという地域で神への祭りがある。その時に娘たちが踊りに出てくるのでぶどう畑から飛び出してその娘たちを捕えてベニヤミンの地に連れていけばいい。
もしその娘の父母から苦情があればベニヤミン族に情けをかけるように言おう」
と言った。


ベニヤミン族はその通りにし、
足りない人数分だけ踊っている娘を略奪していった。
ベニヤミン族は自分たちの相続地に帰り、街を再建した。


その頃、イスラエル人には統括してくれる王はいなく、各自の正しいと思う判断の元に各自で行動していた。



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士師記はこれでおしまいです。
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管理人プロフィール

名前:斉藤
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趣味:旅行、ゲーム
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信仰宗教:自分を信じます
コメント:私はキリスト教の信者ではありません!
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独立切子士として、
切子の工房を設立しました。
箴言の箴の文字を工房の名前に取り入れました。


切子工房 箴光(しんこう)