旧約聖書を読む前に

旧約聖書を読む前に知っておく内容

一般常識としての聖書解説＞旧約聖書を読む前に

旧約聖書を読む前にざっくり旧約聖書の構成や旧約聖書の雑学など、
一般人にもわかりやすく読む前に知っておきたいことを紹介していきます。

まだ「聖書を読む前に」を読んでいない人はそちらを先に読んで下さい。

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旧約聖書は実体の無い神の物語

旧約聖書は実体の無い神が、人間に対して働きかける様子が描かれています。

そしてその様子はイエスキリストが生まれるまでの内容となっています。
イエスキリストが生まれてからは新約聖書の方のストーリーになります。

旧約聖書の「○○記」と「○○書」について

おおまかに
旧約聖書の大体半分までが「○○記」で、
もう半分が「○○書」になっています。

実際に見て下さい。
全部で1500ページ程あって、
上半分の900ページくらいは「○○記」となっており、
下半分の600ページくらいは「○○書」となっていますね。

○○記は神様と人間の関係を表した歴史書であるのに対して、
○○書は預言者の預言書になっています。

例えば「イザヤ書」と書いてあれば、
預言者の「イザヤ」という人が書いた預言書ということになります。

この預言書はいわばメインストーリーを補完するためのサブ的な内容になるので、
一般常識、一般教養としてメインストーリーだけを理解したい人は
上半分の「○○記」だけを読んでいけば良いということになります。

このサイトでもメインストーリーの「○○記」だけを追っていきたいと思いますが、
時間があればもちろん預言書の方もやっていきたいと思っています。

ちなみに創世記から最後のマラキ書まで39巻で構成されています。

最も有名なのが「創世記」と「出エジプト記」

「○○記」のメインストーリーの中でも
最も有名なのが最初の2巻の創世記と出エジプト記（しゅつエジプトき）になります。

創世記では、
・アダムとエバの登場
・ノアの方舟と大洪水の話
・天高く建築しようとしたバベルの塔が神の怒りによって壊された話
・ソドムとゴモラの町を滅ぼす硫黄の火を降らせた話
などとても有名な話が盛り込まれています。

出エジプト記では、
・杖を振りかざすと海が真っ二つに裂けて、そこを歩いて向こう岸に渡った
という部分がかなり有名なのではないかと思います。

これらの話は色んな映画やアニメなどのコンテンツに引用されたりするなどしています。

例えば、天空の城ラピュタでムスカ大佐がラピュタの雷を放った後に以下のようなことを述べます。
「旧約聖書にあるソドムとゴモラを滅ぼした天の火だよ、ラーマヤーナではインドラの矢とも伝えているがね」

こんな感じで一般教養として聖書を読んでおけば、
聖書から引用している意味がわかり、
さらに世の中の映像作品やコンテンツを楽しむことができます。

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旧約聖書の○○記のほとんどはイスラエル人の話です

一番最初の創世記でヤコブという男が
神によって「イスラエル」と名乗るように言われます。

ヤコブ（イスラエル）が12人の子供を持ち、
その12人の子供の子孫が全てイスラエル人ということになります。

12人の子供の名前にちなんでイスラエル人の○○族と呼ばれるようになります。

つまり、
1ルベン→ルベン族
2シメオン→シメオン族
3ユダ→ユダ族
4イッサカル→イッサカル族
5ゼブルン→ゼブルン族
6エフライム→エフライム族
7マナセ→マナセ族
8ベニヤミン→ベニヤミン族
9ダン→ダン族
10アシェル→アシェル族
11ガド→ガド族
12ナフタリ→ナフタリ族

という12部族にイスラエル人は分けられます。

これらの12部族のイスラエル人が
どのように繁栄していったかが
旧約聖書の大部分を使って語られます。