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エズラ記の内容

エズラ記の概要

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一般常識として初心者にもわかるようにエズラ記の主要な登場人物、エズラ記の簡単なあらすじ、エズラ記の各章を簡潔にまとめた内容を解説していきます。


エズラ記は、
エルサレムの宮殿の再建の話と
祭司エズラという男のストーリーで構成されています。
内容も少ないので15分もあれば読み終わります。


※5章に出てくる預言者ハガイと預言者ゼカリヤは
「ハガイ書」と「ゼカリヤ書」として
聖書の預言書の方にサブストーリーが載っています。
また、「マラキ書」もネヘミヤ記のサブストーリーです。


一般教養としてエズラ記の内容をサッと理解できると思うので、
ぜひ読んでみて下さい。

エズラ記の主要な登場人物


クロス王
エルサレムの宮殿を再建する計画を立てる王。
工事反対者によって宮殿建設がストップしてしまう。


ダリヨス王
宮殿の工事を再開させて宮殿を完成させる。



エズラ
律法を勉強している律法の書記官。
王にエルサレムで祭司になるように言われる。



エズラ記の簡単なあらすじ

クロスはペルシャの古代都市バビロンのネブカデネザル王を倒し、クロス王になる。
ネブカデネザル王が破壊したエルサレムの宮殿を再建する計画を立てる。


宮殿建設反対者によって工事が長い期間中断するが、
統治が何回か変わった時のダリヨス王によって工事が再開されて宮殿が完成する。


統治が変わって新しい王は宮殿で働く祭司を募集し、
律法を勉強している祭司エズラに
他の祭司も集めてエルサレムに来るように依頼する。


エズラはレビ人の男の身辺調査を行い、
レビ人以外の妻と生まれた子供をエルサレムから追放することにした。

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エズラ記の各章ごとの内容まとめ

エズラ記は10章まであります。


1章~6章がエルサレムの宮殿再建の話で
7章~10章がエズラの話になります。




1章
ペルシャの都市バビロンのクロス王は王国中に
「主は地の全ての王国を私に与えてくれた。
あなたがたは神といつでもいられるように主のためにエルサレムに宮殿を立てること。
もし来れない者は金銀などを捧げて宮殿作りを援助すること」
という内容の文書でお触れを出した。

多くの人がこれに賛同し、
エルサレムに来て金銀などを捧げた。





2章
バビロンのネブカデネザル王がかつて捕虜として
バビロンにつれて行った捕虜の民もクロス王はエルサレムに行かせることにした。


彼らは捕虜であったが建設のためにクロス王は釈放した。
※これにより「列王記第二」の最後に起きたバビロン捕囚というものが、
BC586年~BC536年の50年間で終わりを迎えた。


捕虜の民の合計は42,360名だった。
民が保有していた奴隷が7,337名。
馬が736頭。
騾馬(らば:ロバと馬の掛け合わせ)が245頭。
らくだが435頭。
ロバが6,720頭。


そしてそれらの民は宮殿の建設資金のために膨大な金銀を捧げた。
一度、彼らは故郷に帰って生活をした。





3章
7月が近づくと民は一斉にエルサレムに集まった。

エホツァダクの子ヨシュアと
シェアルティエルの子ゼルバベルは
モーセの律法に書かれている方法で神の祭壇を作った。
彼らは祭壇で朝夕に全焼のいけにえを捧げた。

※祭壇の作り方の律法を教えている描写が
ネヘミヤ記」の8章で描かれています。



翌年2月に20歳以上のレビ人の工事監督を立ててようやく工事を始めた。


建築士が神殿の基礎を作った完成祝いとして、
ダビデ王の規定によってラッパとシンバルで主を賛美した。
「主はいつくしみ深い。その恵みはとこしえまでもイスラエルに」と歌いあって喜び合った。





4章
ヨシュアとゼルバベルの元に敵だった人達が来て
「一緒に宮殿を作らせてくれ」と言ってきたが、
2人は
「私たちとあなたたちは関係ない。
クロス王の命令で私たちのみで宮殿を作らないといけない」
と言った。

すると敵だった人達は宮殿の建設妨害を始めた。
建設妨害はずっと続いた。


アルタシャスタ王の時代に元に様々な民から手紙が届いた。
その内容は
「エルサレムに反抗的な危険な街が再建されています。すでに城壁の基礎も出来ています。宮殿を作り終えれば、彼らは税金を納めなくなり、王に損害を与えることになります」
というものがほとんどだった。


アルタシャスタ王は文献を調べ、
過去にエルサレムでは王に対して暴動があったことを知った。
そこでエルサレムの宮殿の再建を禁止し、
武力をもって建設現場を妨害した。


※元はペルシャのクロス王の命令で宮殿を作り始めたのに、
建設妨害をしている民に騙されて宮殿を作りたい側であった
ペルシャのアルタシャスタ王が建設妨害に協力してしまったということ。

時間が経過して宮殿建設の歴史を知らない王になってしまったために起こった出来事。





5章
ダリヨス王の時代になってもまだ建設は禁止されていたが、
預言者ハガイとゼカリヤは主の名によって建設を再開していいと言った。
ゼルバベルとヨシュアは立ち上がり、エルサレムの宮殿の建設を再開した。

その地域を取り締まる総督タテナイが来て
「誰の命令で建設を再開した?指導者は誰だ?」
と聞いた。


すると、長老たちは
「昔から建てられていた宮殿を立て直しているのです。
元々はイスラエルの大王が宮殿を完成させていました。
しかし先祖が神を怒らせたのでバビロンのネブカデネザル王を遣わせて、
彼が宮殿を破壊して民を捕えて都市バビロンにつれて行ったのです。
クロス王の時代になって、彼が再建を命じました。
王の宝物庫にその証拠があるので調べてください」
と言った。

それらの内容をタテナイは手紙にしてダリヨス王に送った。





6章
ダリヨス王は手紙を読んで宝物庫の文書保管所を調べさせた。
1つの巻物にクロス王が建設を指示したことが記されていた。

ダリヨス王は総督タテナイに
「工事はそのままやらせて良い。さらに長老たちに何が必要か聞いて
建設材料から生贄の動物まで毎日怠りなく支援しろ」
と手紙を送った。


こうして建設妨害は
クロス王の統治

アハシュエロス王の統治

アルタシャスタ王の統治

ダリヨス王の統治
まで長く続いたが、終止符が打たれた。

これによりダリヨス王の統治になって6年目に完成した。


宮殿の完成祝いをし、モーセの律法に書かれている通りに
レビ人(レビ族)の中から宮殿の祭司を任命した。

※レビ人(レビ族)しか祭司ができないと決められている。
レビとは創世記に出てきたヨセフの12人いる子供の1人でその12人の子孫がずっと部族として残っている。
レビの子孫が全てレビ族というくくりになっている。


エズラの登場




7章
これらの出来事の後、アルタシャスタ王(2世?)の時代にエズラという人がいた。
エズラはモーセの兄の祭司アロンの16代未来の子孫であった。
※モーセとアロンは「出エジプト記」に出てくる人物です。


エズラは律法の学者であった。

アルタシャスタ王から手紙が届き、
「命令する。エルサレムに来たい祭司とレビ人を連れてエルサレムで律法を教えよ。
律法を守らない者は厳格な裁判にかけて死刑、追放、財産没収、投獄を執行せよ。
宮殿の儀式などで必要な物は何でも宝物庫から持っていって良い。
祭司や宮殿に仕える者には税金を課さない」
という内容が書かれていた。


エズラは王の好意を得て奮い立ち、一緒にエルサレムにいく人を集めた。
エズラはペルシャのバビロンを出発してユダヤのエルサレムに向けて出発した。





8章
エズラは1500人を引き連れて途中アハワ川というところに3日間宿営して、断食をして神の加護を受けてそのおかげで盗賊の襲撃にもあわずにエルサレムに着いた。

王からの手紙をエルサレムの総督に渡してエズラは援助を受けた。





9章
それらが終わると有識者が来て
「聖なる種族のレビ人は他の種族との関係を絶っていないので、
子孫は血が混じってしまうのは良くない」
と言った。
※祭司を行うレビ人は神聖でレビ族同士で子孫を繁栄すべきだ、という考え。

エズラはそれを聞いてショックを受けて座ってしまった。


エズラは天に手を伸ばし、
「私の神よ。私たちの罪は大きく、天にまで達してしまいました。
主はかつて私たちの悪い行いを憐みによって私たちを残してくださいました。
今再び、違う部族と縁を結んだら、怒って全てを滅ぼすのではないでしょうか」
と言った。





10章
エズラは神の前にひれ伏し、涙ながらに告白していると、
彼のところに他の民も集まってきて同じように激しく泣いた。

そこにシェカヌヤという人が来て
「私たちは不信を犯し、外国の女をめとりましたが、まだ望みはあります。
レビ人と結婚した妻とその子供をみな追い出しましょう。
律法に従ってこれを行いましょう。
立ちあがって勇気を出して実行して下さい」
とエズラに言った。


エズラは立ち上がり、祭司やレビ人と
この提案を実行するように誓い合った。


エズラは民を集めて提案を話した。
いくらかの人々は反対したが、ほとんどの人が賛成した。

エズラは会議を行い、外国の妻をめとったレビ人の男を全て調べ終えた。

彼らの妻たちのうちには、すでに子供を産んだ者もいた。

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エズラ記はこれでおしまいです。
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コメント:私はキリスト教の信者ではありません!
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独立切子士として、
切子の工房を設立しました。
箴言の箴の文字を工房の名前に取り入れました。


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