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出エジプト記の内容

出エジプト記の概要

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一般常識として初心者にもわかるように出エジプト記の主要な登場人物、出エジプト記の簡単なあらすじ、出エジプト記の各章を簡潔にまとめた内容を解説していきます。



モーセという主人公がエジプトから脱出する話。
またモーセの十戒や律法(聖書律法)が登場する重要な巻。
30分で読み終わります。


この十戒という出エジプト記を題材にした映画から
画像を載せながらまとめたので読みやすいはずです。



一般教養として出エジプト記の内容をサッと理解できると思うので、
ぜひ読んでみて下さい。

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出エジプト記の主要な登場人物

ヨセフ
創世記の最後に出てきましたが、
彼らの70人の家族の子孫が長い時間が経過して
エジプトに住む多くの民(イスラエル人)になります。



パロ
創世記でヨセフがエジプトを飢饉から救った救世主という事実が
忘れ去られるくらい時間が経過してからのエジプトの王。
エジプトの王のことを「パロまたはファラオ」と呼びます。
日本で言うところの「殿!」と呼ぶ感じです。
ヨセフの子孫(イスラエル人)に重労働をさせます。



モーセ
出エジプト記の主人公。
神の声に従い、重労働させられているイスラエル人を
エジプトから脱出させる手引きを行います。
口下手で演説するのが苦手。




アロン
モーセの兄。
モーセより演説がうまく、
モーセに代わってパロと交渉を行います。

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出エジプト記の簡単なあらすじ

エジプトに住んでいたイスラエル人は重労働を課せられていたので、
モーセという主人公がその人達を導いてエジプトから脱出する話です。
最終的にはカナンという人のいる街に到着して落ち着きます。


後半は神が人間に
「このルールを守りなさい」
という律法というものを教えます。


この律法は遥か未来のイエスキリストがいる時代まで
重んじられることになる非常に重要な内容です。


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出エジプト記の各章ごとの内容まとめ

出エジプト記は35章までありますが、
20章~35章は話には関係ない律法というルールが書いてあるだけなので、
一般常識程度にストーリーを追うなら1章~19章までなので割と読みやすい方です。


1章
ヨセフの家族は70人。
イスラエル人は多産だったので民があっという間に増えた。


ヨセフの代の人間は全てしんで
ヨセフのことを知らない代のエジプト王になった。


そのエジプト王は増えすぎた民が
戦争の時に反乱しないように
過酷な労働を課して管理しようとした





2章
ヨセフの子の1人のレビは
結婚して配偶者に子供が生まれたが
男の子は反乱分子になりうるので
殺すお触れが出ていたので
泣く泣く川際の芦の茂みに放置した。


そこにエジプト王の娘の王女が通りかかり男の子を拾い上げ、
自分の息子にし、モーセと名付けた。

葦の茂みに入る王女。


籠の男の子を拾い、養子にする。


モーセは大人になり、
エジプト人がヘブル人を鞭で打っているのを見て
周りに誰もいないのを確認して
エジプト兵を殺し、砂に埋めた。

助けられたへブル人は殺したところを見てしまった。


次の日ヘブル人同士で争っているので近づくとその2人に
「昨日のエジプト人のように俺たちも殺すのか」
と言われて噂でひろまっていることを知った。


エジプト王の耳にも入り、
モーセを殺そうと探したが、モーセはすでに逃げていた。

夜の間にエジプトを脱出していた。


ミデヤンの地に逃げたモーセは
井戸のそばで休んでいると女が羊飼いの男に
井戸の水を使うことを妨害されていたので助けてあげた。

王家の紋章を見せて羊飼いの羊を
肉にして兵士に食わせるというと、
男たちは逃げて行った。


女はミデヤンの祭祀の娘チッポラで
モーセを家に連れ帰りお礼をした。


モーセは思いきって
一緒に住むことにしてのちに結婚した。
子供ゲルショムが生まれた。


イスラエル人は過酷な労働をわめいたのを神が見て、
アブラハム、イサク、ヤコブと契約したことを思いだし、
何かすることにした。





3章
モーセが神のシナイ山にやって来たとき、
神はモーセを呼び、
イスラエル人をエジプトから連れ出すように命じた。

神はイスラエル人にはかつての
アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神が来たと
イスラエルの長老達に言えば信じてくれるといった。


エジプトから出るときは
金や銀を身につけてエジプトから
はぎとらないといけないと神は言った




4章
モーセのもつ杖を投げると蛇になった。
尻尾を掴むと杖に戻った。
この奇跡をもちいてエジプト王に
神の存在を信じさせてモーセを助けるという。

杖は蛇になった。

モーセは神の杖を持ってエジプトに帰った。
まず長老達に神の杖で蛇を見せるとモーセのことを信じた。





5章
次にエジプト王の前に行った。
説得したが、神の存在を信じないと言った。


神の杖を使う前に追い出されてしまった。
モーセは神のところに戻り、
なぜ自分を遣わせるのか、
神が直接イスラエル人を救えばいいのではないかと言った。



6章
もう一度エジプト王のところに行くように神に言われたが口ベタで無理だとモーセは言った。
話がうまい兄のアロンを連れて行くように言われた。





7章
アロンを連れてもう一度エジプト王の前に行った。


神の杖を使って蛇にしたが、エジプト王も呪術師を呼んで呪法で同じことをした。
神はエジプト王が朝にナイル川に出ることを知っているのでそのときに水を血に変えるといった。

しかしそれも呪術士が同じことをできたのでエジプト王は神の存在を信じなかった。
ナイル川は神によって全て血になってから7日間がたった





8章
あぶをエジプト全土に出現させると
呪術士は真似出来なかった。


エジプト王はどうしようもないので
イスラエル人を連れて行っていいことを約束した。

モーセがエジプト王のもとから去ったあとに
神に祈るとあぶは一匹も残らず消えた。


しかしエジプト王は強情になり許可を取り消した。





9章
その後も呪術士でできないことをやって
一度は許可するが、モーセが神に祈って難が去ると
前言撤回を繰り返した





10章11章
モーセがイナゴの大群をよんだり
様々な嫌がらせで信じさせようとするので
エジプト王は怒って意地でも
イスラエル人を連れていくことを許さなかった。






12章
神はモーセに言った。

10日に一才の雄の羊を用意せよ
14日までに血抜きをし、家に門に羊をつける


その夜に肉と種を入れないパンと苦菜を食べる。
肉は煮てはならない。必ず内蔵まで焼く
朝まで残った肉は火で焼いて無くす
これを神への祭りとして祝い、永遠の掟とする。
7日間は種を入れないパンを食べなければならない。

種なしのパンとは酵母を入れてふっくらさせないもので、
トルコのトルティーヤと同類のもの。


1日目は聖なる会合を開き、7日目にも会合を開く。
この期間中は仕事をいっさいしてはいけない。
ただし食べ物がない場合は食べ物を産み出すその仕事だけはできる


神が決めた取り決めをモーセはイスラエルの長老達に伝えた。
羊の血を門に打ち付けるのは
その印を見て神がその家を滅ぼさない家だと判断するため。

羊の血を家の門に塗っている様子。


その生け贄のマークがないエジプト人の家の
全ての幼子は神によって殺された。

エジプト王の子供も死んだ。


エジプト王は他の人間もいずれ全員殺されてしまうと思い、
モーセに急いでエジプトから出ていけと命じた。

死んだわが子を抱きかかえて
エジプトから出ていけと言った。


神の力でエジプト人が協力的になり、
旅立つ前に金銀を提供してもらい、
エジプトから金銀を剥ぎ取った。


イスラエル人がエジプトにいた期間は430年間だった。





13章
モーセはエジプトからヨセフの遺骸を携えてエジプトを出ていた。



14章
エジプト王はイスラエル人の労力が無くなったことは
やはり良くないとしてエジプトから
全戦車600台を持ち出してイスラエル人を追った。

イスラエル人はすぐ後ろに
戦車が迫っていることに気付いて神に助けを求めた。


神は
「モーセが杖を振り上げると紅海が2つに裂けて海の底の乾いた道が出る。
イスラエル人と戦車の間に真っ暗な雲を出し、一方が他方に近づくことができないようにした」
と言った。

真っ暗な雲とは雷を落とす雲のこと。



モーセは神に言われた通り杖を振り上げると海が割れたので
その間をイスラエル人は通った。

紅海に道が出来た。


イスラエル人が海を渡りきったあとに
追ってきたエジプト人の戦車に向けて
モーセは海に手を差しのべると海が元の状態に戻った。

海が戻って追ってきたエジプト人が
海に飲み込まれる様子。


エジプト人は全て海にのまれて海の岸辺にはエジプト人の死体が転がった。
そのちからを見たイスラエル人は神とその僕のモーセを恐れた。





15章
14章の内容をモーセが歌にした内容。





16章
海を渡って3日間歩き続けたが、
水も食料もすでに無く飢え死にしそうな状態だった。


神はちょうどいい量のパンと肉を用意した。
誰も多くなく少なくも無く、食料が行き届いた。


6日間は毎日届くが7日目は神の安息日なので前日に2日ぶんのパンが届いた。


そのパンをマナと呼ぶことにした。
イスラエル人は人の住んでいる
カナンの地に行くまでの40年間マナを食べ続けた。





17章
水がないというと神の杖で岩を叩けば
水がでてくると言うので叩いて水は解決した。





18章
神の教えに従い、モーセは民の中から
誠実で神を恐れる人を、千人長、百人長、50人長として
民同士が争った場合は彼らが裁くようにした。
(現代の裁判官のようなもの)


大きい事件はモーセが裁いた。





19章
エジプトを出て、シナイ山というところに神に呼び出されたので行った。

ここまでの旅路の地図





20章~35章は律法(聖書律法)というものになる。


20章
神のお告げがあった。
神はモーセに対して以下のルールをイスラエル人達に伝えろと言った。
つまり法律を神が定めている。

一番最初にモーセの十戒と呼ばれるものを言った。
1.今話している神(主)以外の神があってはならない。
2.偶像を作ってはならないし、拝んではならない。
3.神の名をみだりに唱えてはならない。
4.主の安息日である7日目は安息日として仕事は一切してはならない。(日曜日)
5.父母を敬うこと。
6.殺してはならない。
7.姦淫してはならない。
8.盗んではならない。
9.偽りの証言をしてはならない。
10.隣の家の物を欲しがってはならない。


1~4は神対人間とのルールで、
5~10は人対人のルールになっている。






21章
奴隷に対して不当な扱いをしないようにしろ。
6年間奴隷にしたら7年目に解放する。
奴隷をムチで打ってしなせた場合、死なせた人は必ず殺される。
自分の父母を呪うものは殺される。
妊婦を流産させたものは賠償させる。
目には目を、歯には歯を、手には手を、足には足を、やけどにはやけどを、傷には傷を、うち傷にはうち傷を。
奴隷の片目を失明させたものは代償としてその奴隷を解放しないといけない。
奴隷の歯を1本でも失わせたら解放しないといけない。
牛が暴れて人を殺した場合、その牛を殺し、その肉を食べてはならない。牛の所有者は善意軽過失なら無罪とする。


※ハンムラビ法典の目には目をと同じような言い回しですが、
起源が同じではなく、互いに独立してその文言になりました。






22章
長いのでカットするが処女を奪ったものは花嫁料を払い結婚しないといけないなど、生活の基盤に関するルールが延々と書いてある。
獣と性行為をするものは必ず殺される。
貧しい者にお金を貸したら利息を取ってはならない。





23章
法律の続き。面白いものをピックアップする。
憎んでいる相手が困っていたら助けたくなくても助けること。
わいろは聡明な人の判断を狂わすので受け取ってはならない。
年に3回、神のための祭りを行わないといけない。





24章
神はそれらのルールをモーセのみに伝え、
モーセはイスラエルの長老たちに神が決めたルールの内容を伝えた。
モーセは神の決めたルールをことごとく書き写して保存した。





25章
神はモーセに奉納物の種類を説明して要求した。
奉納物の作り方まで丁寧に2ページにわたって教えてそれを要求した。





26章
神はモーセに奉納物の種類を説明して要求した。
奉納物の作り方まで丁寧に2ページにわたって教えてそれを要求した。





27章
神はモーセに祭壇の作り方を説明した。
祭壇の作り方を丁寧に2ページにわたって教えた





28章
神に仕える祭司が着る服の作り方を2ページにわたって材料の指定までして神はモーセに教えた。





29章
祭司が祭壇で行う儀式の方法について2ページにわたって神はモーセに教えた。


30章と31章もルールについて


32章
それらのルールを神は全てモーセに伝え終わると、モーセはシナイ山を降りた。
44日間山の上にいて神と対談していた。

律法が書かれた石版を持って帰ってきた。

34章まであとはルールの復習などしている





35章
山を降りてイスラエル人を集会場に集めてルールを伝えた。
最後の40章まで、神が伝えたルールを全く同じような文章で延々と長々書いている。

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出エジプト記はこれでおしまいです。
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コメント:私はキリスト教の信者ではありません!
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独立切子士として、
切子の工房を設立しました。
箴言の箴の文字を工房の名前に取り入れました。


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