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ヨシュア記の内容

ヨシュア記の概要

一般常識としての聖書解説旧約聖書の内容>ヨシュア記の内容


ランフランコ作「モーセとカナンからの使者」


一般常識として初心者にもわかるようにヨシュア記の主要な登場人物、ヨシュア記の簡単なあらすじ、ヨシュア記の各章を簡潔にまとめた内容を解説していきます。


民数記」からの実質的な続編で、
ヨルダン川を渡ってカナンの地に突入します。

主人公のヨシュアが各地を占領していきます。
15分で読み終わります。


創世記の時点でアブラハム、イサク、ヤコブに
「あなたの子孫はカナンの地を永久に支配できる」
と神が約束していて、
長い年月がかかったがこのヨシュア記でついに
イスラエル人がカナンの地のほとんどを手に入れて伏線が回収されます。



一般教養としてヨシュア記の内容をサッと理解できると思うので、
ぜひ読んでみて下さい。

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※「創世記」「民数記」「ヨシュア記」の時系列がわからない人は
旧約聖書の内容」のページに戻れば各巻の時系列の状態がわかるので、
一度確認してもらうと理解しやすいと思います。


ヨシュア記の主要な登場人物

主(神)
ヨシュアに助言を与えてカナンの地の占領を手伝う。
言いつけを破ると怒って攻撃してくる。


ヨシュア
民数記でモーセに権威(特別な力)を与えられた者。
前巻の申命記でモーセが死んでから
イスラエル人の指導者になって
カナンの地を占領していきます。

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ヨシュア記の簡単なあらすじ

モーセはヨルダン川を渡ることが出来ずに死んだ。


ヨルダン川を渡ってからカナンの地になり、
そこからはヨシュアがイスラエルの民を先導して
各地の王国を虐殺して滅ぼして土地を占領していく。


ヨシュアはたくさんの王国を占領して
カナンの地のほとんどを占領したので、
各部族にクジで相続地を配分した。


ヨシュアは死ぬ間際に言葉を残して
110歳で死んだ。



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ヨシュア記の各章ごとの内容まとめ

ヨシュア記は24章まであります。



1章
モーセが死んだ後、神はヨシュアに
「モーセは死んだ。あなたが民を率いてヨルダン川を渡ってカナンの地に行け」
と言った。


ヨシュアは民に
「3日間以内にヨルダン川を渡ってカナンの地に向けて出発するので食料の準備をしておいて下さい」
と言った。





2章
ヨシュアはカナンの地のエリコという場所に偵察2人を送り、2人はラハブという名の遊女の家に入って宿泊した。


しかしエリコの王にその情報が入ったので王はラハブのところに人をやった。
遊女ラハブはもう帰ったと言って2人をかくまってくれた。


人が去ったあとにラハブは2人を出して
「神がこの地をイスラエル人に与えてようとしていること、それによってエリコにいる人達は恐怖に震えていることを私は知っています。
それはヨルダン川の向こうでいくつかの国が滅ぼされて占領されたという話を聞いているからです。
私の父母、兄弟、姉妹、それらに関する人達をどうか助けて下さい」
と言った。


偵察の2人は
「神がこの地を与えて下さる時に私たちはあなたに誠実を尽くそう」
と約束した。


遊女ラハブの家は城壁の中に組み込まれていて高い位置にあったので、綱で彼らを窓からつり降ろして城壁の外に降ろしてあげた。


偵察2人は
「私たちが侵攻のために再びここに戻ってきたときは窓に赤いひもを結びつけて、
助けてほしい人達を全てあなたの家に集めておいて下さい」
と言って去って行った。


彼らが去ったあとラハブは窓に赤い紐を結びつけた。


偵察2人はヨシュアの元に戻って
「神はあの地を私たちに渡してくれるようです。そしてあの地の住人は私たちのことで恐怖に震えています」
と報告した。





3章
ヨシュアは次の日ヨルダン川のふもとまで行き1日宿営をしてからヨルダン川を渡った。
神の力でヨルダン川の流れがせき止められて川を渡ることが出来たのだ。




4章
イスラエル人が全てヨルダン川を渡ると神がヨシュアに
「ヨルダン川の底から12個の石を取って、それを12部族に見立てて、今日の宿営地に据えてなさい」
と言った。


ヨシュアは神の言うとおりにし、民に
「のちに子供たちにこの12個の石は何か聞かれたら、ヨルダン川の底の乾いた土の上を歩いてきた証拠だ、と教えよ」
と言った。

その日は戦のために武装した4万人がヨルダン川を渡った。





5章
ヨルダン川を渡ってから主はヨシュアに
「火打石で小刀を作り、もう一度イスラエル人に割礼をうけさせよ」
と言った。


エジプトを脱出した時に民は割礼を受けていたが、
それから生まれたものは割礼を受けていないからであった。


ヨシュアは全ての民に割礼をほどこして、神の加護を与えた。


ヨシュアは遊女ラハブのいた城壁で囲まれているエリコの町の近くまで来た。


下を向きながら歩いてヨシュアがふと顔をあげると、
前方に一人の剣を持った人が立っていた。


ヨシュアは
「あなたは私たちの味方ですか?それとも敵ですか?」
と聞くと、
「私は神の軍の将軍としてここに来たのだ」
というのでヨシュアはひれ伏して
「神はしもべである私に何を告げるのでしょうか?」
と言った。


将軍は
「あなたの立っている場所は聖なる場所なので履物を脱ぎなさい」
と言ったのでヨシュアはその通りにした。





6章
エリコの町の城門はイスラエル人の前に固く閉ざされて誰も出入りしていなかった。


神はヨシュアに
「町の周りを戦士たちが7回まわり、祭司たちが角笛を吹いた時に勝どきの声をあげれば町の城壁が崩れるのでその時に攻めなさい」
と言った。


そのようにすると城壁が崩れたので攻め入って、ラハブの家以外の全ての人を殺した。
そして町の金銀などの財宝を奪った後に町に火を放って焼き尽くして聖絶した。


ヨシュアは
「エリコの町を再建しようとする者は主の前に呪われる」
と言った。


神がヨシュアと共に居たので、その噂は各地に多く広がった。





7章
聖絶するときに金銀以外の財宝は持ち帰らずに全て焼くという掟であったのに、
イスラエル人のアカンが物を持ちかえってしまったので神はイスラエル人に向かって怒った。


ヨシュアはエリコの次はアイという町を聖絶しようと思ったので偵察を送ると、
3000人も入れば聖絶できると報告を受けた。


そこで3000人がアイに向かったが、アイの人はイスラエル人を36人殺して追いかけてきたので、
3000人は恐怖して一斉に逃げ出した。


ヨシュアはそれを聞いて
「ああ神よ。イスラエル人が背中を見せて逃亡したという噂が広まれば、カナン人が強気に出て攻め囲み、私たちを滅ぼすでしょう。
あなたは何をなさろうとするのですか?」
と言った。


神は
「イスラエル人は聖絶するときに焼くべきものを持ち帰って自分の物にして罪を犯した。
だからイスラエル人は敵の前に立つことが出来ず、敵に背中を見せたのだ。
持ち帰ったものを聖絶しないと私はイスラエル人に加護は与えない」
と言った。


ヨシュアは翌朝早くアカンを問い詰めて聖絶すべき物を出すように命じて、
アカンと彼の財産全てをアコルの谷へ連れて行って彼を石打ちにし、彼の所有物を全て燃やした。


神はこれによって怒るのを辞めた。





8章
神はヨシュアに
「全ての民を連れてアイを攻撃しなさい。町の後ろに伏兵を置いておきなさい」
と言った。


アイを攻撃しようとすると、アイの人が反撃に出てきたのでヨシュアは逃げた。
すると、アイの民はみなヨシュアの軍団を追ってきた。
その間に伏兵の3万人が街に素早く入って街に火をつけた。


アイの民が振り返ると自分たちの町から炎が上がっているのが見えた。
ヨシュアは伏兵の工作が成功したことを確認すると、
逃げるのをやめて振り返ってアイの民を攻撃した。


後ろからは伏兵の3万人が来ているのでアイの人は挟み撃ちにあって、アイの王以外は一人残らず全て殺した。
殺されたアイの民は12,000人であった。


アイの王だけは朝から夕方まで木に吊るして殺し、晒し者にしてからアイの町の門に死体を投げつけて、その大きな石を積み上げた。





9章
ヨルダン川を渡った地域にいた
ヘテ人、エモリ人、カナン人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人の王は
アイが滅ぼされたのを聞いて皆集まり、
1つになってヨシュアとイスラエル人と戦おうとした。


しかしギブオンのヒビ人はエリコとアイに対して行ったことを聞いて
彼らは戦わないことを選んだ。


使いに食料を持たせてヨシュアに合わせに行き、盟約を結ぶようにお願いした。
イスラエル人は反対したが、ヨシュアは彼らを生かすという盟約を結んだ


のちに彼らが盟約を結ぶときに
ちょっとした嘘をついていたことがヨシュアにバレたので、
一生たきぎを割るか水を汲む奴隷になることを言われたが、
彼らヒビ人はそれを受け入れた。





10章
ギブオンの人々はみな勇士がある人がいることで有名だったのに
イスラエル人と盟約を結んだことを聞いて、
各地の5人の王は陣営を集めて、ギブオンの町に戦いを挑んだ。


ギブオンの人はヨシュアに
「町が攻撃されています。早くイスラエル人を遣わして私たちを助けて下さい」
とお願いしたので、全ての戦う民をギブオンに向かわせた。


夜通し歩いてギブオンに到着して奇襲をかけることに成功した。
ギブオンで敵をたくさん殺した。
逃げ出した敵が下り坂に来た時、神が大きな石をたくさん降らして大勢が死んだ。
イスラエル人が剣で殺したより、石のひょうで死んだ者の方が多かった。


5人の王はほら穴に隠れているのを見つけたとヨシュアに連絡が入ったので、
「入口に大きな岩をころがし、捕虜にして彼らを見張りなさい」
と命令した。


王がほら穴に閉じ込められている間に全ての敵の兵士を殺した。
そしてほら穴の岩をどけてヨシュアの元に5人の王を連れてきた。


ヨシュアは戦士たちに
「近寄ってこの王たちの首を踏みつけなさい」
と言い、戦士たちは王の首を踏みつけた。


ヨシュアは
「あなたがたの戦う敵は神が全てこのようにされるので恐れてはならない」
と言って、王たちを殺した。


彼らの死体を5体を夕方まで木に吊るして見せ物にしてから、彼らが隠れていたほら穴に投げ込んで大きな岩で蓋をした。


その後、ヨシュアはマケダの国、リブナの国、ラキシュの国、エグロンの国、ヘブロンの国、デビルの国も攻め取り、その地のものを1人残らず全て殺して聖絶した。
これらの国は殺した5人の王が治めていた国だった。






11章
その後も各地で各地の国を聖絶して1人も残らず殺していった。
その間、ギブオンのヒビ人のように盟約を結ぶようにお願いする国は1つも無かった。





12章
イスラエル人はヨルダン川を渡ってから合計31人の王を殺してその国を滅ぼした。
滅ぼした国は占領し、無事にカナンの地のほとんどの地の占領に成功した。
※全ての領地ではないです。





13章
ヨシュアは年を重ねて85歳の老人になっていた。


神はヨシュアに
「あなたは老人になったが、占領すべき地がたくさん残っている」
と言って、各地の名前を言い、
「それらの土地はイスラエル人に手に入るようにするので、
あなたたちはその土地の相続地の配分はクジで割り当てよ」
と言った。




14~22章
各部族ごとに割り当てる相続地のクジの結果が記されている。

12部族のくじで配分された分割されたカナンの地の地図。





23章
さらに老人になったヨシュアはイスラエル人の民全てと、
長老たち、さばきつかさ(民の指導者)たち、つかさたちを呼び集めた。


ヨシュアは
「私はヨルダン川を渡ってからのカナンの地を滅ぼし、
相続地としてクジによって各部族に分け与えた。
あなたたちはモーセの律法の書に書かれていることを断固として守らないといけない。
あなたたちは他の国にいた人種の違う人と交わってはならない。
聖絶によって違う人種の人間は1人残らず全て殺してきたが、
もし生き残りの人間と縁を結び、交わった場合、
神は違う人種の人間をもう追い払うことはない。
そしてそうなった場合、違う人種の人間は罠になり、落とし穴になり、
あなたたちは滅び失せる」
と言った。





24章
ヨシュアは民に
「イスラエルの神である主に心を傾けなさい」
というと民は
「主の御声に聞き従います」
と言った。


それでヨシュアは民と契約を結び、おきてと定めて
大きな石を主の聖所にある樫の木の下に立てた。


こうしてヨシュアは集めた民をそれぞれの相続地に送り出した。


これらのことの後にヨシュアは110歳で死んだ。
ガアシュ山の北のティムナテ・セラフに彼を葬った。


アロンの子エルアザルも死んだ。
彼の子ピネハスに与えられていた山地のギブアに彼を葬った。



ヨシュア記はこれでおしまいです。
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独立切子士として、
切子の工房を設立しました。
箴言の箴の文字を工房の名前に取り入れました。


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