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申命記の概要
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アレクサンドル・カバネル作「モーセの死」（1850年）
一般常識として初心者にもわかるように申命記の主要な登場人物、申命記の簡単なあらすじ、申命記の各章を簡潔にまとめた内容を解説していきます。
出エジプト記で初登場した主人公のモーセが過去を振り返ったり、
神が新しい律法を定めたりして
物語がほとんど進行しない巻。
出エジプト記からの主人公のモーセが死んで、
次の主人公のヨシュアに話が引き継がれます。
2分で読み終わります。
申命記では出エジプト記からの
主人公であるモーセが死んで
世代交代するのが見どころです。
一般教養として申命記の内容をサッと理解できると思うので、
ぜひ読んでみて下さい。
出エジプト記と申命記の巻の時系列の位置関係がわからない人は
「旧約聖書の内容」のページに戻れば、
時系列に巻を書いているので理解できると思います。
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申命記の主要な登場人物
主（神）申命記では、
出エジプト記やレビ記で定めた律法とは別に
主が新たに様々な律法を定めます。
モーセ
120歳で命の限界が近づいており、
過去を振り返ったり、
民に自分の言葉を演説してやることをやってから
ネボ山というところで死にます。
ヨシュア
民数記でモーセに権威（特別な力）を授かった人。
この巻の最後の方でモーセに代わって
民の指導者になることを神に命令されます。
※この巻の次の「ヨシュア記」につながります。
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申命記の簡単なあらすじ
モーセは過去を振り返り、神はモーセを通して新たな律法を民に教えた。
モーセは120歳で命の限界でカナンの地には行けないと宣告された。
そこで神はモーセとヨシュアを呼んで
新しい指導者としてヨシュアを選任し、
モーセはネボ山で死んだ。
ヨシュアはこれから民を率いてヨルダンを渡り、
カナンの地を手に入れるために戦うことになるだろう。
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申命記の各章ごとの内容まとめ
申命記は34章までありますが、そのほとんどが新たなる律法の制定なので、
ストーリーを追うだけならすぐに終わる内容となっています。
話が進行するのが31章～34章までしかないので、
2分あれば読み終わります。
1章～4章
モーセがヨルダン川までの今までの旅を思い出しながら、
民数記で書いてあった内容を復習する内容。
5章
モーセが民にモーセの十戒を再確認させる。
6章
モーセがエジプトでの出来事を振り返る内容。
7章
神の命令で他の人種を聖絶するときは容赦してはならず、
さらに他の人種の人間とイスラエル人は結婚してはならない。
8章～30章
モアブの地で神がモーセに命じて、
ホレブ山で教えた律法とは別に、新たな律法を決めた。
モーセはそれらを民に伝えた。
例えば
レビ人は神自身が彼らの住まいになるので、土地を相続して保有してはならない。など。
31章
新たな律法を伝え終えると、モーセは
「私は今日120歳で、神にヨルダン川を渡ることができないと言われた」
と言った。
そしてモーセは
「神が告げたようにヨシュアがあなたがたの前に立つことになる」
と言った。
モーセはヨシュアを呼び、全ての民の前で
「強くあれ。雄々しくあれ。主はあなたを見捨てない。
恐れてはならない。おののいてはならない」
と言った。
神はモーセに
「あなたの死が近づいている。
ヨシュアを呼んで一緒に私のいるところに来い。
ヨシュアに命令を下す」
と言った。
モーセとヨシュアは会見の天幕という神のところに行くと神は
「イスラエル人が以前から私を裏切る計画を立てているのを知っているので、戒めの歌を教える」
と言った。
神はヨシュアに
「強くあれ。雄々しくあれ。
あなたはカナンの地にイスラエル人を導き入れなければならない。
私はあなたと共にいる」
と言った。
モーセは戒めの歌の言葉を書きとって、全ての民の前でその歌を歌った。
32章
モーセが歌った内容が書いてある。
モーセは歌い終わると
「この歌の戒めの言葉を心に納めれば、
カナンの地で長く生きることが出来る」
と全ての民に言った。
神はモーセに
「ネボ山に登れ。あなたの兄のアロンがホル山で
私に殺されて民に加えられたとおり、
あなたもその山で民に加えられる」
と言った。
33章
モーセが最後に民に残した祝福の言葉が書いてある。
34章
モーセはネボ山に登ると神は山頂からカナンの地の全地方を見せた。
神はモーセに
「私はアブラハム、イサク、ヤコブに与えると言ったカナンの地はこのようであるが、
あなたはそこへ渡っていくことはできない」
と言った。
こうして神の命令で、主のしもべモーセはモアブの地のその山で死んだ。
神はモーセをモアブの地の谷に葬ったが、
今日に至るまでその墓の場所はわかっていない。
アレクサンドル・カバネル作「モーセの死」（1850年）
モーセが死んだときは120歳であったが、
肉体も気力も衰えていなかった。
イスラエル人はモアブの地でモーセのために30日間泣き続けた。
そしてモーセの喪の期間が終わった。
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申命記はこれでおしまいです。
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他の旧約聖書の巻の内容も確認してみて下さい。
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