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プロテスタントとは

プロテスタントとは

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プロテスタントとカトリックの違いについて歴史や経済、文化などの時事にも触れながら簡潔にわかりやすく説明します。


簡単に結論を言うと
カトリックのやり方がおかしいと思った人達が
プロテスタントという新しい宗派を作りました



じゃあ何がおかしいと思ったのか説明していきます。


免罪符(贖宥状)を売って資金源にしようとしたカトリック

当時、カトリックのローマ教皇はイタリヤのローマに
サン・ピエトロ大聖堂という寺院を作る計画を立てました。

現在、ローマ市内のバチカン市国に存在します。
カトリックの総本山で世界遺産にも登録されています。
写真の通り、寺院にしてはとても豪華です。

内装もラファエロやミケランジェロなど
有名な芸術家を登用して作られています。


サン・ピエトロ、
つまりは聖ペテロのお墓の上に豪華な寺院を立てようと計画しました。
使徒のペテロはローマまで来て布教をしようとしますが、
そこで処刑されて亡くなった歴史があります。
※ペテロについては「新約聖書の内容」でかなりの活躍をした中心人物でしたよね。



話を戻して、豪華なサン・ピエトロ大聖堂を作るにはお金が圧倒的に足りません。
そこでローマ教皇は免罪符(めんざいふ)という物を売って資金源にしようとしました。
※昔の教科書は免罪符、今の教科書では贖宥状(しょくゆうじょう)と教えています。


免罪符とは
「これを買えば罪が許されて天国に行けるよ」
というものでした。


これは元々は教会に寄付をすれば善行とされていたわけですが、
免罪符を買う=寄付という構図にして信者からお金を集めようとしたわけです。


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宗教改革の始まり

この免罪符を売るやり方に
ドイツのマルチン・ルターという人とフランスのカルヴァンという人が
中心になって大反対しました。


つまり、
「お金のある人は天国に行けて、お金が無い人は天国に行けない」
ということにつながるからです。


カルヴァンは
「天国に行くか地獄に行くかはすでに決まっていて誰もそれを変えることはできない」
と説きました。


そして誰にも運命は変えられないので、
自分が天国に行ける人間だと自信を持つためには
自分の仕事を一生懸命行うことだとも説きました。


当時は自分のやる仕事のことをベルーフ(天職)と言い、
神に与えられた仕事を一生懸命やることで救われると考えました。


その教えに賛同した人達がカトリックから分かれて、
プロテスタントという新しい宗派を産み出して信仰を始めました。
プロテスタントはラテン語の「プロテスターリー(抗議)」が語源になっています。
これがプロテスタントとは何かということです。


そのプロテスタントを産み出した一連の流れを
「宗教改革」と言います。


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プロテスタントと資本主義

カトリックでは個人の財産を協会に献上して
恵まれない人に配分するなどして信者全体を助ける動きがあります。
結果的に教会が信者の財産を独占するので豪華な教会が作られる傾向があります。


しかしプロテスタントは個々が一生懸命働くことで自分が救われると思い込むという考えなので、信者全体が助かることよりも自分だけが助かればいいという考えになっていき、それが資本主義の原型になりました。


プロテスタントでは自分の仕事を成功させたいので、富を蓄えて次の事業に生かす傾向があるので、プロテスタントは教会建設にお金をかけなかったので質素な教会が多いです。


カトリックにある懺悔室という施設も建築のコストが高くなるので必要ないということでプロテスタントの教会には懺悔室はありません。


カトリックは集まったお金をどんどん使う、
プロテスタントは稼いだお金を貯める、
その結果、プロテスタントを信仰する人が多い国が大きな経済発展を遂げていきます。


EUの中で、ほとんど経済破綻している国がいくつかありますが、
その国のほとんどがカトリックなのもそれが関係しているのかもしれません。


マックス・ウェーバーという人が書いた
「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」
という有名な本にこのことが書いてあるので、
興味があれば読んでみて下さい。

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カトリックとプロテスタントの文化

カトリックでは一度結婚したら離婚してはいけないというルールがあります。


フランスではカトリックを信仰している人がたくさんいます。
そのせいか、形式的に結婚しないが実質的に結婚しているのと
同じような生き方をする「事実婚」をする人が多くいて、
事実婚の夫婦にも実際に結婚したのと同じ法的効力を認めています。



聖書を題材にした絵画」 も面白いと思うので確認してみて下さい。


バナースペース

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箴言(しんげん)
神の知恵を持つソロモン王が残した
現代人にも通用する戒めの言葉




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イエスキリストの物語。
絵画も多く、初心者に一番読みやすい。

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四国八十八箇所巡り
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管理人プロフィール

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趣味:旅行、ゲーム
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信仰宗教:自分を信じます
コメント:私はキリスト教の信者ではありません!
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独立切子士として、
切子の工房を設立しました。
箴言の箴の文字を工房の名前に取り入れました。


切子工房 箴光(しんこう)